デジタル時代のプライバシー問題は何が違うのか?
個人の私生活をみだりに公開されない権利であるプライバシーは、かつては新聞やテレビの報道において問題になるケースが大半でした。しかし、インターネットが普及し、誰でも簡単に情報を発信できるようになった結果、個人がプライバシー問題を引き起こす可能性が高まっているのです。特に、気軽に写真や動画を公開できるソーシャルネットワークサービスを利用する際には注意が必要です。例えば、友人と一緒に撮った写真を何気なくSNSに掲載したら、その友人からプライバシー侵害で訴えられたといったリスクがある点を認識しておくと良いでしょう。侵害が認定されると、写真や動画を削除しなければならないというのはもちろんですが、それに加えて慰謝料などの賠償を求められる場合もあり得るのです。
プライバシー問題を引き起こさないために
このように、デジタル社会においては簡単に他人のプライバシーを侵害してしまう可能性があるのですが、そうならないためには一人ひとりが権利を侵害しないように意識して生活を送る必要があります。特に注意が必要なのが、パソコンやスマートフォンなどの通信機器の使用で、それらのデバイスに他人のプライバシーに関する写真や動画などを入れる場合には、パスワードを設定するなどのアクセス管理を徹底しなければなりません。また、SNSやインターネット上の掲示板に書き込む場合にも、他人についての情報を無断で掲載しないようにすべきです。自分ではこれくらいなら大丈夫と思っていても、相手からすると重大な侵害行為と感じるケースは少なくないのです。
シュレッダーとは不要になった紙の書類を切り刻む機械です。書類の内容を切り刻むことによりわからなくすることにより情報を守ります。